じーざす・とれいる ⑤

巡礼の恵みの一つは参加メンバーとの交流です。
わたしが参加するツアーではほとんど毎日夕食後、神父様の部屋がBARに早変わり!ワインを飲みながらしばし歓談します。

日中の疲れや洗濯などのため皆勤とはいかないのですが、旅の恵みの分かち合いだけではなく、人生経験豊かな先輩方、召された道を究めておられる方、心身ともに美しく齢を重ねたマダムたちから貴重なお話を伺えるステキな時間なので、できるだけ参加したいと思っています。


さて、今回の参加者のおひとりに有名寿司店の大将がおられました。テレビにもよく取り上げられる立派なお店を経営されていて、顧客には国際的に著名な音楽家や政治家などの名まえが上がり、珍しいエピソードは絶えません♬


そんな大将に「おもてなしの極意は?」との質問が出ました。
ニコニコと身を乗り出した大将は答えられました。
「うちの店では寿司を握って喜んでいただくのが商売ですが、究極のところ、
『わたしを食べてください!』という思いです。」

わたしはこの言葉を伺ったとき、ご聖体を制定されたイエスの姿と大将が重なりました。
最高のおもてなし・・・それは、わたしたちを極みまで愛して、命を捧げてくださったイエスのように、相手の幸せのために自分のすべて(ほんとうに何もかも!)を喜んで差し出すことなのですね。