2010-01-01から1年間の記事一覧
凍りついた墓苑で父に語りかけたことばは、ただただ「ありがとう」でした。それは墓石に大きく刻まれていることばでもあります。 弱く貧しいわたしがこの一年をこうして過越してこられたのは、みなさまの温かく力強いお支えのおかげです。きっと父は神さまの…
今年も「神戸・越年越冬炊き出し」の時がやってきた。 一年前の元日は在宅ホスピス中であったし、何より10〜12時は親族全員集合の時間帯。 台所をあずかるものが家を空けることなんて許されない。 ところが、不思議なことが起こった。 詳しい流れは憶えてい…
主のご降誕のすぐあと(12月28日)には、毎年「幼子殉教者」が祝われる。 イエスさまがお生まれになったときのユダヤ社会にはヘロデ王が君臨していた。 親族をも次々に殺害する「歴史上、最も残虐な王」と言われる彼の記録には マタイ福音書の「ベツレヘムと…
とうとう 生まれる時が やってきた・・・ かくて、花婿がその寝屋から出て 花嫁を その腕に引きよせ 抱きしめるように、 あの優しい母は 彼をかいば桶に 寝かせた、 そのとき、そこに 居合わせた 動物たちの間に。 人々は 歌を歌い、天使たちは 調べを奏でた…
← シャヴァ・アーサナ(屍のポーズ) 大地に身をとかして、天と大地の間に透明な自分を置いて・・・ すべての力を静かに手放して・・・顎の噛み合わせもゆるめて・・・ 舌の力も眼球の力もゆる〜めて・・・ 思考や判断から離れて、澄んだからだの奥で“ありの…
一年前の今ごろだったと思う。 春に開かれる「マザー・テレサ生誕百年記念写真展」の準備委員会が立ちあがって、動き出した。 ちょうどその頃、父の介護に負われていたわたしは、ある夜、父が眠りについた隙にカメラをかついで家を抜け出してルミナリエに向…
第一回目のリハーサルの後、主催者側から夕食へのご招待があり、近くのイタリアン・レストランへ出かけることになった。 あとでわかったことだが、キーボード伴奏のМさんもわたしと同様、まだ少し緊張していたようだ。 なぜなら、Мさんにしてみたら、わたし…
女子パウロ会のホームページです → http://www.pauline.or.jp/news/コンサート終了後、アンケートにご協力いただきほんとうにありがとうございました。 後日、郵送してくださった方もいらっしゃり、感激しています。 いただいたひと言ひと言が心に沁みこんで…
本番の十日前に、リハーサルのために一度上京した。 リハーサル前夜は友人と旧交を温め、翌朝はおいしい朝食バイキングで独りごと。23,24,25・・・ 食材の数をかぞえるのは楽しい。 留守宅をまかせられる友人のおかげで、家業で年中張り詰めている神経を休め…
今、わたしの中には大きな空洞ができている。澄んだ冬の空のような、さわやかな空洞だ。 「すべての愛をあなたから受け、すべての愛をあなたに捧ぐ」 歌「Something beautiful for God」より 多くの方のお祈りが恵みとなって大波のように押し寄せ、わたしを…
前頁でご案内させていただいた12/4(土)のコンサートを無事終えることができました。みなさまのお祈りが神さまのみ心に届き、のびのびと神さまを賛美できましたことをここにご報告いたします。 ほんとうにありがとうございました。リハーサルから神戸にもど…
このたび、東京の赤坂にあります聖パウロ女子修道院本部聖堂でクリスマスコンサートを開くことになりました。祈りこまれた聖堂で、みなさまと歌をとおして神さまを賛美できるとうれしいです。 すてきなピアノとギター演奏もあり、クリスマスのお話やティー・…
今日は終日、苦手科目に取り組んだ。父の衣類を片付けるために、あちらの部屋からこちらの部屋へと運んだり、資源ゴミや寄付のために整理したのだ。 仕立て職人という仕事柄、たくさんのスーツやコートがある。父の手製なので、なかなか処分できない。わたし…
神よ、人とは何ものか。 なぜ人の子をかえりみられるのか。 詩篇 8/5 二週間後の東京コンサートを控えて、準備に気が引き締まる時である。 絶対にひいてはならない風邪、疲れてはならない身体、下がってはならない“気”。 歌う仕事をしている人のご苦労を体験…
勧めのことば C年 32主日.docx
諸聖人、諸死者の日に始まる11月。空が澄んで高い季節。 天国には親しい人がいっぱいいる。神さまとともにマリアさま、聖人たち、聖人候補生。 年々豊かになる天国の援軍に「たのみますよ〜!」と声をかける。 地上で交わっていたときよりはるかに、神さまの…
困ったことになった・・・こんなことになるなんて・・・ そう思ってしまったのは、わたしの心が“近視”になっていたから。つい半年前、「どうかAを取り去ってください!」と懇願したので、 神さまはいつの間にかAを除けてBに置き換えてくださった。 それな…
新曲の締切日をすっかり忘れていて、4日遅れで提出。メア・クルパ。言い訳の一つとして、一週間前にわが家でとても楽しい宴があった。指を折って数えてみると、なんと!! 七時間にもわたるパーティーだった。不思議なくらいアッと言う間だったし、疲れやす…
昨夜、恩師近藤先生が大学の教職を辞されるということで、教員としての最後の演奏会があった。 ちょうどわたしが在籍中に始まった「ホルン・アンサンブルの夕べ」。わたしのCDを聴いてくださった先生が涙を流してくださり、その感想文とともに招待チケットを…
ひとりの罪びとが十字架上で見た となりにつけられた神の子イエス みんなに見捨てられ ののしり受けながら 何を待っているのか 静かなイエスJesus,remember me,when you come into your Kingdom! (×4) ひとりの罪びとの 澄んだまなざしに 傷ついたイエスは …
マバタキをするくらい一瞬のできごとだった。首筋の左右両側にふわりと何かを感じた。。。 梅田の耳鼻科の待合室で一時間半も待つ間、睡魔に襲われたわたしはどこかの大海原へ船を漕ぎだしていた。 名まえを呼ばれても、すぐには岸辺へ戻れない。よろけるよ…
今日、ミサに与ったが、日本の典礼では聖女の祭日固有の聖書個所ではないので、年間第28週の流れでルカ12/1〜7が朗読された。 正直なところ、固有の典礼を懐かしむ思いが浮かんだが、グッと抵抗して聖霊に耳を澄ました。 「友人であるあなたがたに言っておく…
昨日、カトリック神戸中央教会聖堂で女子パウロ会主催のミニ・コンサートを開いていただきました。 貴重な休日をさいてお運びくださった多くのみなさま、会場を貸してくださった教会のみなさま、準備と片付けまで手伝って、アドバイスをくださった青年のみな…
♪〜あぁ、神のよろこび、聖テレジア。 すべてを神の愛にゆだね、ほほえみの陰で苦しみ 教会の中で心となって生きる〜♪ すべて小さい者を呼ぶ神の招きに応え、 何も持たず空の手で愛なる神に飛びゆく 雲間に隠れた太陽 信じ見つめる幼な子 あぁ、神のよろこび…
お馴染のメガネ屋さんに顔を出した。 「やっとCDできました(^_^)/」「うわぁ、おいくら?こういうものはちゃんと買わないとだめなの。もらったらダメなの」 「助かります。お買い上げ、ありがとうございます。」「すてきなジャケットだね〜」 マイスターは…
♪ 神ひとり〜聖テレジアの導き手 翼ひろげて雛を運ぶ 強き〜鷲〜 ♪ (今は在天のある女性作詞・作曲家の作品) 「わたしは、やっと薄い産毛に包まれたばかりの、か弱いひな鳥にすぎません。わたしは鷲ではありません。 ただ、鷲の目と心をもっているだけです…
[ 先日、久しぶりに聖書学者の雨宮神父さまの講義にあずかることができた。 神父さまはわたしの“いのちの恩人”でもある。 二十年前に出会ったころから、あらゆる面でお世話になりっぱなし。 「足を向けて眠れない」恩人のひとりだ。 今わたしが生きておられ…
昨日、甥っ子たちとランチデートをした。彼らのお誕生日合同祝いと、CD発売まで 祈っていてくれたことへの感謝の宴。フレンチを食べながらAちゃんは「ボクやっぱり、カレーうどんがよかったわ」 ]歌の製作中、三人が犬っころのようにじゃれている時に「ね…
実は10年前に産まれていたこの曲は、すでに歌っていただいている。 二回くらいいっしょに歌うとすぐに覚えられるようだ。 この歌が誕生するとき、こんなエピソードがあった。 歌を書いてほしいと願われて、わたしはいつものように御父に祈った。 ただ、スル…
恵みあふれる聖マリア、 主はあなたとともにおられます。 主はあなたを選び、祝福し、 あなたの子イエスも祝福されました。 神の母聖マリア、罪深いわたしたちのために、 今も、死を迎える時も祈ってください。アーメン。 みなさまご存知の「Ave Maria」の祈…