さぷらいず 3

マバタキをするくらい一瞬のできごとだった。首筋の左右両側にふわりと何かを感じた。。。
  
  梅田の耳鼻科の待合室で一時間半も待つ間、睡魔に襲われたわたしはどこかの大海原へ船を漕ぎだしていた。
  名まえを呼ばれても、すぐには岸辺へ戻れない。よろけるようにして診察室へ。
  診察台に座る前にごあいさつしたもののことばが出てこず、ホーッとして先生のイニシアティヴに委ねていた。
  首のリンパ腺の腫れを両手で診ていただいた直後にさぷらいずが起こったのだ。


へっ? まだぼんやりしている頭に「ふんわり感」がひろがる。何が起こったのか・・・一瞬キョトンとした。

  
  わたしがCDを差し上げた時にすぐかけてくださった先生は、飾り気がなく自然体でやさしくて、あたたかい。
  朝・昼・晩とハードな診察スケジュールだが軽やかにこなしておられる。わたしが持病の薬から解放されたことを報告すると
  「よかったね〜\(^o^)」と。  今週だけでも何千人も診ていらっしゃるに違いない。
  それなのにお疲れも見せず、細やかに患者の響きを感じとってくださる。このクリニックが栄えるわけだ。


その先生がリンパ腺から手を離した次の瞬間だった。
わたしの両肩に流れていた左右一束ずつの「縦ロール」をサッと肩前に戻してくださったのだ!!!
吸入へ行きかけた時に「一瞬のできごと」をやっと把握できた。 そしてわかった!
これは紛れもなく、先生を通して表わされたイエスの細やかでな優しい愛だということを。
もしかすると、わたしはいつも見落としているのではないか?
神さまが聖霊を通して示される一瞬のやさしさ、さりげない配慮、「きれいでいてね♡」という花婿イエスからの花嫁への望みを。



「神さまから大切にされている」・・・この自覚は霊的生活の土台。
さりげないだけに見落とさないようにしたい、わたしの乱暴さと性急さゆえに。
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