「友人」 アヴィラの聖テレサの祭日


今日、ミサに与ったが、日本の典礼では聖女の祭日固有の聖書個所ではないので、年間第28週の流れでルカ12/1〜7が朗読された。
正直なところ、固有の典礼を懐かしむ思いが浮かんだが、グッと抵抗して聖霊に耳を澄ました。


「友人であるあなたがたに言っておく。」ルカ12/4


ハッとした。イエスがわたしたちを“友人”と言われる。神の子が、神ご自身が塵にすぎないわたしを“友”と呼ばれる。いつもなら読みすごしそうなひと言が心に響く。


「念祷とは、わたしの考えによれば、自分が神から愛されていることを知りつつ、その神とたびたび語り合う友情の親密な交換にほかなりません」アヴィラの聖テレサ
こちらから裏切ることはあっても、決してわたしを裏切らない信頼できる方を“友”として親しく交わり続けることが許されている。



「なぜすべての人がきわめて親密な友情の交換によって、あなたに近づこうとしないかがわたしにはわかりません。
あなたとは全然身分の違う悪者を、あなたは良い者になさいます。・・・すべての生命の生命よ、あたたは、あなたに信頼し、あなたをおのが友とする者のひとりにも死をお与えになりません。かえってあなたは霊魂に生命を与え、また肉体に新たな健康を与えて、その生命をお支えになります」
アヴィラの聖テレサ