小さな舟は風にふかれて 1

今、わたしの中には大きな空洞ができている。澄んだ冬の空のような、さわやかな空洞だ。


「すべての愛をあなたから受け、すべての愛をあなたに捧ぐ」 
                       歌「Something beautiful for God」より


多くの方のお祈りが恵みとなって大波のように押し寄せ、わたしを通り抜けて、そして去って行った。
まったく自分の力は使わずに、大風に吹かれて天高く舞ったような気がするが、
何事もなかったかのように静かに着地した。


わたしの中には何も残らない。ただ、さわやかな風が吹いている。


何かをかち得ようとがんばったのではなく、何かを遺そうとして掌に握りしめているのでもない。
プラス・マイナス、ゼロ。ただ、ステキな時間を過ったことだけは確かだ。


感謝の心を深めるためと反省するために、時の流れに沿って書いてみよう。