金曜クラスの要約 「闇のなかに光.+*:゚+。.☆」

わたしにとっていちばん印象深いルミナリエ鑑賞の思い出は、ひとりで父の在宅ホスピス看護をしていた時期に遡ります。
夜8時半ごろ、父が眠りに入ったことを見届けたわたしはカメラをもって家を出ました。家族連れやカップルの横を走り抜けてルミナリエのメイン・ストリートまで急ぎ、夜空を見上げました。
何もかもギリギリの生活から飛び出して、ひとりでルミナリエを仰いだあの夜にいただいた光は忘れらません。



夫に尋ねると、いちばん感動したのは第一回目のルミナリエだそうです。
震災から一年足らずで、まだまだ復興が始まったばかりの街で輝いたルミナリエを見上げたとき、心が震えるほど感動したとのこと。



夜空に映えるから美しいルミナリエ。わたしたちも暗いトンネルの中を過ぎっているときにこそ、より鮮やかな光がに心に残っているようです。




待降節に入り、ほとんどの教会でクレッシュが飾られていると思います。
その背景はほとんど黒か暗い色ではないでしょうか。
それはまるで神の御子が降りて来てくださるこの世界、すなわちわたしたち罪人の住む闇の社会を表しているようです。
闇の中に住む民を救いに来てくださる“光の御子”をしっかりとお迎えできるよう準備しましょう。

クリスマスを前に一度立ち止まり、わたしたちの心が神さまのみ心を悲しませていることがないか、心を調べ、(カトリック信者なら)ゆるしの秘跡にあずかりましょう。
ふだん気づかないような傷や闇の部分がわたしたちの心に隠れていると思います。その闇をしっかりと見つめるとき「救い主よ、わたしの心に来てください!」とわたしたちは光を渇き求めるに違いありません。

そして心から悔いるとき、無限の憐れみをいただいて赦されます。神さまとわたしだけの関係が修復されるだけではなく、キリストの神秘体の一部につけてしまった傷が癒されて、教会と和解することになります。教会全体が健やかになります。

教会のために、自分のために、何よりも神さまのために、洗礼をいただいた時と同じ清さに再創造していただきましょう。.+*:゚+。.☆