じーざす・とれいる ㉗

「タリタ・クム」
  (少女よ、わたしはあなたに言う。起きなさい)
         主日の福音:マルコ5/41


この“み言葉”がこれまで何度わたしの中に響き、“出来事”となったたことでしょう。今、立って、息をして、語ることのできる力をいただいているのは “あたりまえ”ではなく、“奇跡”です。
この響きを毎日、しっかりと聞き取って歩みたいと思います。


そして今日は、奇跡を受けた少女の年齢「12」と出血病を癒された女性の病苦の年数「12」が心に留まりました。


「12」・・・イスラエルの部族数、弟子の数、残ったパンを入れた籠の数、十二の星・・・・


癒されたふたりの女性が「充分に苦しまれた」という印象と、「もう自然的手段では癒しが望めない状況だった」という印象が残ります。


エスに触れるか(マルコ5/27)、イエスに手を取っていただくか(マルコ5/41)。人は“お手上げ”の状況に追い込まれたら、やっと本気でイエスに近づくのかもしれません。