じーざす・とれいる ㉛ 

◆ 悲しみの聖母の記念日 ◆


「聖母の御霊はどれほどの孤独であったことであろうか。
 そこにはもはや人間的なものは何もない。


 聖人は霊的絶頂に達した地上において最も孤独な人々である。
 人間でさえそうなのであるから、聖母とキリストの孤独はおしはかるすべもない。

 

 ・・・・ナザレトで、ベトレへムで、十字架の下で、人々のさなかにありながら
 心はどれほど孤独であったことだろうか。


 
 キリストとともに神の中にまったく隠れ、聖母は昼夜キリストの神秘を
 心のなかで考えておられたのである。」
 
         ドミニコ会士フィリポン師著『三位一体のエリザべット』より