リジューの聖テレーズのことば


「もう苦しみも死も望みません。とはいうものの、両方とも愛してはおりますが、わたしをひきつけるものは、ただ愛だけです・・・・。

長いこと、わたしはこの二つを望んでおりました。そして苦しみは所有しましたし、天の岸辺にはふれたかと思いました。わたしは、小さい花は春のうちに摘み取られるであろうと思っていました・・・・。

今では委託、これだけがわたしの案内者で、このほかに羅針盤はありません。
そして、被造物からなんの妨げも受けずに、神のみ旨がわたしの霊魂の上に完全に実現すること、それ以外には、もうなにも熱情をこめて願うことができません。」                       
                     『小さき聖テレジア自叙伝』ドン・ボスコ社より