聖アウグスチヌス司教の『告白』より


「古くて新しい美よ、あなたを愛することがあまりにも遅すぎました。あなたは内にあったのに、わたしは外にあり、むなしくあなたを外に追い求めていました。あなたに造られたものの麗しさに誘われ、落ち行きながらわたしの姿は醜くなりました。・・・・・・

 
 あなたはわたしを呼び、さらに声高く叫び、聞こえなかったわたしの耳を貫いてくださいました。
ほのかに光、さらにまぶしく輝いて、見えなかったわたしの目の闇を払ってくださいました。わたしはあなたのよい香りを吸い、わたしの心はあなたを求めてあえぎます。あなたのよい味を味わい、わたしの心はあなたを求めてお飢え渇きます。

あなたがわたしに触れてくださったので、わたしの心はあなたの平和を求めて燃えています。」

                  聖アウグスチヌス司教『告白』より