さぷらいず


「さぷらいず」ということばに魅かれない。なぜなら、贈りものは自分の好みに合うものであってほしいから
渡し方に驚かされても・・・。
それに、この歳までいろいろなことを見聞きしてきたし、この世におこる喜ばしいことも残酷なことも
すべてが聖書に書かれているということを知ってから、どんなことにも驚かなくなった。


ところが、である。
先日久しぶりに、大阪梅田の中心部にある医院を受診した。また喉の炎症がおさまらず、大事に至る前に
駆け込んだのだ。ここの待合室には「病院」という感じがなく、何ともセンスのよいウッディな空間に、
よいオーディオから静かに音楽が流れているので心地よい。


CD録音中に不調だったわたしを支えてくださった先生から今回もご高察をいただいた。
診察台から立ちあがるときに、わたしは膝の上においていたわが子をお渡しした。「おかげさまで、このように仕上がりました」

先生はとてもうれしそうに受け取ってくださったので、わたしはホッとして、吸入をするために隣りの部屋に移った。
そして数分後、待合室へ戻ってみると・・・・・

  
   ?? 待合室全体が馴染みのあるワールドに包まれている ??
  一瞬、全身の細胞がふわっと開いたような開放感を感じた。・・・ナント!!
     ♪ 愛の世界教えてくれる マザー・テレサ〜 ♪


さっき差し上げたCDをかけて、待合室に流してくださっていたのだ。しかも、医療事務のひとりの方が
マザーをお好きなようで、目を輝かせてわたしを待っていてくださった。
この瞬間のよろこびは・・・・文字に表わせない。身体の隅々まで光を受けたような歓びだ。


受付カウンターで事務の方と話で盛り上がっていると、先生も中から出てこられた。
こんなステキな“さぷらいず”は産まれてはじめて(*^。^*)
先生がさらにステキに見えたのは、気のせいかな?
この話を聞いた友だちが「いい先生に出会えてよかったね♪」と感激してくれた。


わたしには“あの方”が「(声の不調にも)あきらめずに、よくガンバッタネ(^_^)/」とご褒美を
くださったような気がする。   
喉の方も、新しい処方によって昨日から炎症が引いてきた。さすが「関西で一番」の先生。

でも・・・・もしかすると、このご褒美“さぷらいず”を味わわせたくって、“あの方”が仕組んだ
痛みだったのかもしれない・・・と思えてきた。 思いだしても胸がキュンとする(*^_^*)