天使たち Ⅱ

夕べ、寝る間際に否定的な意見を聞かされた。
その電話の内容も印象も歩み出そうとするわたしを遮ろうとするかのような印象だったので、すっかり気落ちしてしまった。
深夜のできごとだったので、寝る前の祈りを捧げようにも眠気に負けて、平安のうちに委ねる前に意識が薄れてしまった。


それでも台風一過の朝は清々しい。家の前をそうじしていると、顔見知りの宅配業のおじさんが到着。
いつものように楽しい会話が弾んでいると、おじさんが急にわたしを励まし始めたのだ。
夕べの電話の内容のまったく逆の印象を醸し出すおじさんの嬉々とした笑顔に天使のみ顔を観たようだった。


聖霊のはたらきは相手に温もりと力を与え、そして自分の誤りを正してくれる。
茨の中でも嵐の中でも、命を支えてくれるような息吹きだ。
そんな天使からのメッセージを反芻しながらそうじを続けていると夕べのことが心に浮かんだ。


愛に浸るとほんとうの糾明に至る。アタマだけの反省会は糾明にならない。
愛のお風呂につかると、自分の汚れが視界に広がってくる。
霊的生活のイロハとして、「まず充分に神から愛されていることを味わいましょう。安心感から、深く自分を省みることができます。」と教わった。


夕べ、寝る間際に「否定的な意見を聞かされた」のではなく、「否定的な会話をした」のだった。
わたしの対応もムッとしていたことを思い返し、素直に反省した。