天使たち Ⅲ

わたしにとって天使の中の天使である甥っ子に、録音した新曲を披露した。
アイスクリームを食べながら黙って全曲を聴いた後、ニヤッと満足そうな表情をして二回頷いた。  バンザ〜イ\(~o~)/
一番率直な感想を言ってくれる彼の反応を内心ドキドキしながら待っていたので、とてもうれしかった。


その後、ソファーの上で横たわったまま、わたしは彼に買い物の指示を出していた。
恒例のぎっくり腰に見舞われているわたしにとって、ヘルパー役の天使が頼みの綱。ところが、必死であれこれ注文している時に最も避けたいことが起こってしまったのだ。

    ハ、ハックショ〜ン!!   ひぃいぃぃぃ〜(;O;)

これは経験者にしか理解できない痛みだと思う。幸い横たわっていたのでダメージは最小だったと思うが、その様子がほんとうにおもしろかったらしく、甥っ子はお腹を抱えて笑い転げた。   「ひ〜!今の、おもしろすぎぃ〜!」

そんな彼を見て思った。尊敬される女性になるより、心からおもしろがってもらえる女性になる方が“しあわせ”かもしれない、と。