よーが・おらとりー


わたしがヨガ・インストラクター養成コースに通ったのは、父の在宅看護中だった。


何もかもがギリギリの現実に、自分自身が壊れてしまいそうに感じたわたしは、
「日常の祈り」が「ほんとうの祈り」であるためにヨガライフに踏み出すことにした。
ヨガを始めて最初の半年で自分自身が大きく変化したように感じたわたしは、
ヨガから受ける恵みを思うと、「ヨガは一生の友だち」「ヨガはわたしのパートナー」とさえ感じるようになっていた。
なので、継続して深めていくために基礎と霊性をきちんと知りたくなってそのコースに通い出した。


日曜の午後を看護から解放してもらい、必死で通った80時間。
在宅看護では時間にまったく余裕がないので、試験のための勉強は電車での移動中。
子育てをしながら、社会人として働きながら取り組む人たちも、きっとやりくりはたいへんだったと思う。
模擬授業ではティーチャー役もさせていただくので、わたしたち受講生は皆、緊張と混乱でふだんとはちがう面を見せていた。


そんな過程をともに歩んだ養成コース第一期生の仲間たち。すぐにヨガ・ティーチャーとして働き出した人もいれば、
しばらく自己研鑽を続ける人、子育てをしながら子どもとともにヨガをしている人など、いろいろだ。

時々同期生たちと、ばったりと出会う。皆、ほんとうに輝いていて、生き生きしている!
あのクラスの時に見せていた緊張した様子や自信無げな表情はなくなり、先生らしい包容力とのびやかさが増し、まぶしい!!


わたしたちのクラスでは「単に身体的なことに取り組むのではなく、人間としての深まりを探究する本物のヨガ・ティーチャーになりましょう」と
教えられた。その通り生きている同期生に、心からの尊敬を感じる。 今でもしっかりと解剖学や哲学を学んでいる人や、
毎朝、アーサナと瞑想行った後に日の出を迎える人、真剣にヨガライフを深めている人の存在を知ると、わたしは感動で目頭が熱くなる。



そんなわたしは自分の信仰するカトリックの祈りを深めるためにヨガを続けている。
自分の中ではそれを「よーが・おらとりー」(祈りの場であるヨガ)と名付けて(*^_^*)