新年会 Ⅰ 〜黄金比〜


おそらく、こんなにもしみじみと休まるお正月を迎えることができたのは物心ついてから初めてだと思う。

身体が丈夫でないわたしにとって、クリスマスの準備から年末の大掃除に至る流れで、たいていお正月は体調を崩してきた。
風邪、疲れ、寒さに見舞われていてもなお、大所帯の台所当番に当てられることが多く、一月は“病気月”であることが多かった。


ところが今年のお正月は静かに迎えることができたうえ、気の置けない友だちが集い、
その上、お料理までしてもらい、しみじみと幸せをかみしめることができた。

 
  “見よ〜、兄弟が〜、睦合って〜、ともに住むのは〜♪”


一つ目の新年会はイエスさまを囲む仲よし三人組だった。とても不思議なご縁で結ばれたわたしたちは
召された場も年齢も性別もまちまちなのに、いつ会っても話が尽きない。教会のこと、祈りのこと、恋愛のこと・・・・
「誰か止めて〜!」と言いたくなるくらい長い時間続く。

それぞれが聴き役と話し役にうまく回るので、誰も疲れていないようだ。その上、翌日の市内観光の間も楽しく喋りつづける。
われら三人が放つ周波数、この絶妙のバランスは“黄金比”と言えるかもしれない。なので、太陽の光を浴びるパルテノン神殿を思い出した。
この柱のように、今年もわれらは“消えることのない光キリスト”に向かって立ち続けたい。