き・ぼ・う


壁に阻まれたとき、がっかりしてしまうことがある。
ここ数日もいろいろな課題が目の前に立ちはだかった。一つひとつ片付けながらも、心の中は感謝より疲れが占めていく。
追い打ちをかけるように、寒がりのラッキーが犬小屋に戻らず、寒空の下で夜を明かす。ワケがわからない・・・・・
工夫を重ねても、なかなか解決しない。深いため息が出た時、霊的母のことばを思い出してハッとした。


 「アクマが最もよろこぶことは二つ。あなたが教会を離れることと、ガッカリすることですよ」


ガッカリしている時、人は希望することを忘れている。ため息をつきながら、神さまの恵みに背を向けてしまっていた自分に気づいた。
わたしを含め多くの人は、ここ数年、数十年の単位でいろいろなことを算段していると思う。

ギリシャの古代遺跡を巡ったとき、古代人の知恵と力に自分の判断基準がどれほど狭く浅く、短いかということに気づかされた。
ましてや神さまのお考えは、“永遠”という時間の尺度のなかで、完全な愛によって今のわたしに最もよいことを行ってくださっているのだ。


だから、今は理解できなくても“神さまのご計画”に信頼して、おまかせしてみよう。わたしの視力では見えなくても、まさに今、神さまはさかんにご計画を遂行中なのだ。誰も自分に代わって希望してくれない。わたしが希望しなければ。


ナットクしたわたしの呼吸は、ため息から深い呼吸に変わっていた。そして、ラッキーは久しぶりに犬小屋で寝息を立てていた(-_-)zzz