チャンスは無限に


 今朝は、台風の爪痕にけっこう手をとられてしまった。
全滅したプランターの花、風で吹き飛ばされた備品、汚れた壁・・・
知らず知らずのうちに、否定的なつぶやきが心を占める。
「あらあら、こんなに・・・」「こんなところまで剥がれているわ・・・」などなど。




  「どんなに小さな犠牲も断らないようにしましょう。
   愛によって拾えば、一本のピンでもひとりの人を回心させることができるのです!なんと深い神秘でしょう!」
 
                                      幼きイエスの聖テレーズ

 愚かにも、絶好のチャンスを無駄にしていたわたし。一瞬一瞬に愛をこめて、清い心で取り組んでいたら、日常の営みであっても、被災されたたくさんの人々や苦しんでいる人のために協力できたのに! いえ、今からでも遅くない。
 わたしは意向を改めて、“感謝の心”で掃除を続け、新しい花も植えてみた。
テレーズのまなざしのように澄んだ風が、わたしの瞳の奥に沁み込んでくるようだった。