原点に・・・


 雨の朝は、いつもしている外の掃除に出たくなくなる。
ところが、パーカーのフードを被り、火バサミと塵取りを手に家の周りのゴミを拾い出すと、何とも言えない幸福感に満たされてくる。


 何と表現したらいいのか・・・・
本来の自分の姿、立ち位置を感じるのかもしれない。
 “生涯托鉢” “生涯居候” “塵にすぎない人間” という現実。
それはもっとも大切な真理なのに、すぐに忘れてしまう。
それが、雨の中のゴミ拾いによって静かに気づかされ、雨によってわたしの汚れが洗われ、
雨とともに自分自身が再び大地に根付かせていただいているように感じてくる。

  「神さま、しあわせです。ありがとうございます。」