先週のクラスの要約 「力を捨てよ、知れ わたしは神」(詩篇46/11)

  
  ご降誕を待つわたしたちにとって、最も大切な準備とはいったい何でしょう。
 それはおそらく「わたしは救われる必要がある」と自覚することだと思います。

  試練や挫折を体験していないときのわたしたちは、自分の力で生きているような錯覚に陥りやすく、
 「罪人としての自覚」や「救いに渇く心」を持ちにくくなります。
   
  「力を捨てよ、知れ わたしは神。」(詩篇46/11)と神さまはわたしたちに呼びかけられます。
 この「力」は何を表しているのでしょう。「自分でやり遂げる」「自分で作り上げる」「自分で考える」・・・・・
 神さまの御業に委ねず、わたしたちは「自分で」何とかしようと肩や眉間に力が入ってしまいがちです。
 社会的な成功や健康を守るために奔走し、小さな頭で考え、狭い見識で判断し、自分の考えに固執し、霊的な宝さえも
 自分のものとして誇ることもありえるでしょう。
 
  「あなたたちの中から、傲慢さを産むこの力が抜けたら、わたしが神であることを知るであろう」と言われているように思います。
  聖霊に願いましょう。深い呼吸の中でくり返し祈ってみましょう。「救い主をお迎えするために、わたしの力を取り去ってください」と。
 
  
  わたしたちの中から硬い力が抜けて、神さまの愛の中で憩えるようになると、安心して自分の無力さを味わえるようになります。
 「神さまの救い無しには生きることができない」現実に目覚めた人は幸いです。きっと、そういう人の心の中では
 「主よ、救いに来てください!急いで助けに来てください!」という渇きが、クリスマスに向けてますます強くなることでしょう。