主のご降誕おめでとうございます!

 皆さんは「殉教録」という儀式をご存知でしょうか?
わたしはある修道会でのクリスマスに参加した時に知りました。信心業と言ってしまうこともできるのですが、とてもとても荘厳な儀式です。

 詳しいことはここでは述べませんが、シンプルな旋律にのせてひとりのシスターが歌います。
     「神さまが人祖を造られて○千年・・・
      アブラハムが父の家を出て○千年・・・
      モーセが民を率いてエジプトを出て○千年・・・」
などなど、年数はともかく、旧約の歴史を時系列で味わいます。

 そして最後、旋律は最高に盛り上がり、
   「ついに時が満ち、神の独り子の肉によるご誕生〜!」
と歌われると、皆さんが聖堂の床にひれ伏して受肉の神秘を礼拝します。


 
 神さまがどれほど昔からご計画を立てられ、愛のうちにわたしたちを選び、人間が成熟するように導き、罪に忍耐し、そして、ついにご自分の方から人間に身を渡される! 
この膨大で一途な愛をひとつの儀式にして、ご降誕前夜の朝に唱えておられました。今思い出しても、感動で涙が溢れます。。。


 この恵みをクリスマスの朝食時に夫と分かち合いました。わたしには賑やかなクリスマスイベントの前に、まず静けさの中で噛みしめることが好きです☆