2012-01-01から1年間の記事一覧

ルルドで起こったこと ⑥

「行って泉の水を飲み、あなた自身を清めなさい」 ルルドの水汲み場とグロットの間に繋がる壁には各国語でこう書かれている。 「お清め」の意味に捉えていたが、あることに気づいた。 聖書において「水」という言葉には「命」「清め」という意味の他に、「命…

テンポ

ご復活節に入り、朝食のときにコーヒーをいただく機会が増えた。 以前はインスタントも飲んでいたが、思うことがあり、豆を買うことにした。 「便利快適」の流れに乗っている日常では、神さまの呼吸をいつの間にか無視しているように感じてしまう。 知らず知…

「聖書を通って祈りの世界へ」

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主のご復活

主のご復活おめでとうございます! アレルヤ!! ♬ Dic nobis Maria, quid vidisti in via? Sepulcrum Christi viventis, et gloriam vidi resurgentis: ♬ ♪〜マリアよ、わたしたちに告げよ、あなたが道で見たことを。 開かれたキリストの墓、よみがえられた…

ルルドで起こったこと ⑤

更衣室を出て、建物を後にしたわたしの心には感謝と感動がこみ上げてきて、しばらく涙が止まらなかった。 他のメンバーも静かな感動に包まれているようだった。 とその時、わたしの手に杖がないことに気づいた。あ!! 慌てて水浴場に駆け戻ると(そう、その…

ルルドで起こったこと ④

水浴場のカーテンが開き、中へ入るように促された。 からだを覆っていた青いマントに代わる、白いシーツをさらしのように巻いてもらう。一瞬の出来事だった。 その布が、前の人の水浴で冷たく濡れていたため、心臓がとまりそうになり声を上げてしまった。 ガ…

ルルドで起こったこと ③

ポー側に沿って西へ進むと、左手に水浴場が並んでいる。 オフシーズンの朝、ひと気はまばらだ。わたしたちが一番乗りではなく、先に数人の人が並んでいた。 開場の10時まで、日陰のベンチで順番待ちをする。わが巡礼団の殿方も、少し離れた男性の入場口で寒…

ルルドで起こったこと ②

ミサが行われるグロットに着くと、すでにA師は祭服に着替えて近づいて来られた。 歌の番号案内をする間もなく、「すぐにミサを始める」という意思を表わされた。 巡礼地は次々とミサの予約が入っていて、次のグループのために時間を守らなければならないか…

ルルドで起こったこと ①

“毎日が奇跡の連続”と思っているわたしは、信心業や特別な現象にあまり魅かれない。 聖べルナデッタは大好きだが、ルルド詣でに関しても特にあこがれは感じていなかった。 ところが同じような感覚であられたわたしの霊的指導者がルルドで深い神体験をされ、…

イエスさまに癒されて・・・

疲労がピークに達して、今日ついにギックリ腰に。 いつもお世話になる鍼灸治療院は休診日であるのに、先生が迎え入れてくださった。丁寧で愛のこもった治療にあずかれるわたしはほんとうに幸せ者。 その上優しい友は、ヨセフさまがマリアさま・イエスさまと…

聖ヨセフに捧げるノヴェナ

Joseph, fili David Joseph, fili David, noli timere accipere Mariam conjugem tuam: Quod enim in ea natum est, de Spiritu Sancto est. 「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである」マタイ1/20…

聖ヨセフさまの月

[ ♪〜Joseph,filii David, noli timere.〜 ♪ カトリック教会では、三月を「聖ヨセフに捧げられた月」として祝う。清さ、忍耐、深い内的沈黙、まったき従順を生きられた観想者の鏡。御父から最も信頼され、聖マリアとイエスを託された人。 アビラの聖テレサが…

「証し」は死を超えて

[ 今日は父の命日。この世を旅立ってもう二年になる。数カ月前にあるシスターに声をかけられた。 「この前、信者さんたち数人と○○墓苑をお祈りしながら巡っていましたの。カトリック墓地の地区を出て、一般の地区を周っていたら、道から近いあるお墓に目が留…

『神のさすらい人 アビラの聖テレサ(改訂新版)』 (サンパウロ会)

今日、梅田のサンパウロ書店である書棚の前にいた。サンパウロ会はわたしの大好きな聖テレーズの本や写真集などをたくさん出してくださっいるので、「ありがたい、ありがたい」と独りごとを言いながら眺めていた。そんなわたしの目に、オレンジ色の本が飛び…

7ミリのびて・・・(*^^)v

今日、健康診断で計った結果、身長が7ミリ伸びていた。 正確に言うと、学生の時は157.7→10年前は158.0→4年前は158.3→そして今日、158.7。 ワ〜ィ!心が晴れ晴れとした。ヨガの効果ってすごい!背骨のひとつひとつの間を伸ばし、上へ上へと積み上げて立つ。…

き・ぼ・う

壁に阻まれたとき、がっかりしてしまうことがある。 ここ数日もいろいろな課題が目の前に立ちはだかった。一つひとつ片付けながらも、心の中は感謝より疲れが占めていく。 追い打ちをかけるように、寒がりのラッキーが犬小屋に戻らず、寒空の下で夜を明かす…

なんとすばらしい! 

♪ O res mirabilis! Manducat Dominum pauper, servus et humilis. ♪ なんとすばらしいことでしょう!まずしく、卑しいしもべであるわたしが主を食するとは! 霊的母はカトリック教理と聖トマスの神学を故岩下壮一師に学んだそうだ。 その母から「食卓から落…

わたしの心の傷

この前の待降節に、わたしは自分の心の傷に向き合ってみた。 今日の社会では「トラウマ」という言葉が多用されるようになったが、 わたしたちはまるで自分の宝もののように、 いつの間にか自分の傷を大切に握りしめていないだろうか。 「その傷から解放され…

してくださるのは“あなた”

「きっとムリ・・・」 そんな思い込みで先送りにしてきた大きな課題を、今日こそ果たさねばならず… 「わたしにはできません。でも、“あなた”ならおできになります」とひれ伏して祈った朝。 それから走りまわった一日は、この青空のように澄み渡り、願う以上…

新年会 Ⅱ 〜天国でも〜

登山を終えた教会のメンバーと仕事帰りの青年たちがわが家に集い、新年会が始まった。 こんな時、窓辺の遺影が微笑んでいるように感じる。 亡き父はわが家に人が集うことをとても好んでいて、在宅療養中もわたしに友だちを招くように勧めてくれた。 当日、「…

新年会 Ⅰ 〜黄金比〜

おそらく、こんなにもしみじみと休まるお正月を迎えることができたのは物心ついてから初めてだと思う。身体が丈夫でないわたしにとって、クリスマスの準備から年末の大掃除に至る流れで、たいていお正月は体調を崩してきた。 風邪、疲れ、寒さに見舞われてい…

今年の抱負

以前、年始のミサで神父さまがこう言われた。 「“今年の目標”なんて立てたって、どうせあなたたちは守れないのだから(笑)」 それ以来、自分の中で“今年の心がけ”として、テーマを決めることにしている。 一昨年は「すべてを神の御手から受ける」とした。こ…